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「シーリング材」と「ブリード現象」について

亀山市、津市、松阪市、伊勢市、鳥羽市

の皆様こんにちは!

増川建装です(^^)

今回は外壁塗装をすると、ほぼ確実にお見積もりに入っていたり、ご提案される「シーリング」について少し触れていきたいと思います。

そもそもシーリングってなに?

塗装工事の時にするシーリング工事とは、壁同士の隙間を埋めたり、サッシ(窓枠)まわりに充填剤(シーリング材)を入れることです。

雨水の侵入を防止

気密性の確保

外壁や建材同士の固定

外壁や建材同士のぶつかりを軽減するクッション

など、建物の劣化を防ぐ大切な役割があります。

また、「シーリング」「コーキング」「シール」など様々な呼び方がありますが、これらは業者や職人の年代などによって呼び方に違いがあることが多く、建築現場では同じ意味と捉えて間違いないと思ってください。

コーキング(英: caulking)は、建築物において、気密性や防水性向上を目的として、隙間を目地材などで充填すること。その材料であるパテなどをコーキング材(caulking compound)・コーキング剤(caulking agent)・充填材または単にコーキングと呼ぶ。同じ意味の言葉にシーリング(sealing)がある。

出典: フリー百科事典ウィキペディアより

シーリング材の種類

シーリングとコーキングに明確な区別がないものの、材料にはいくつかの種類があることを忘れてはいけません。

シーリング材の種類によっては、次の施工に移れなかったり、建物の場所的に向き不向きなどがありますので、しっかりと理解しておくことが必要です。

アクリル系

アクリル系シーリング材は、水性タイプで作業性に優れているのが特徴です。

価格が安い分、硬化後に肉やせが起こる性質があり、天候(耐候性)に弱く、強度(耐久性)が低いというデメリットがあります。
メンテナンスの周期が早いため、リフォーム工事ではあまり使われません。
室内クロスの下地処理などに使用されています。

ウレタン系

ウレタン系シーリング材は、強度(耐久性)がとても高いです。

硬化後はゴムのような強い弾力性を持つため、外壁のひび割れや目地の補修にもよく使用されます。

しかし、天候や紫外線(耐候性)には弱く、ホコリや小さなごみなどが吸着しやすいことがデメリットです。

デメリットをカバーするという意味で、屋外で使用する場合は塗装での保護が必要となってきます。

ALCや窯業系サイディングの目地コンクリートなどのひび割れ補修に使用されています。

シリコン系

シリコン系シーリング材は、天候(耐候性)にとても強く、水や熱(耐水性、耐熱性)にも強いです。

また価格も安いことからコストパフォーマンスが良いシーリング材でもあり、外壁に付いているエアコン配管カバーなど、建築設備まわりに使われていることが多いです。

しかし、充填後にシリコンオイルが出るため、後々黒ずんでしまったり、汚れが目立ちやすくなります。

さらに、シリコンの上では塗料が弾かれてしまい塗装ができません。

専用プライマーで下塗りをすれば塗装できる場合もありますが、基本的に塗装屋さんは使用しないシーリング材です。

室内の水まわり設備、屋根瓦、ガラスまわりなどに使用されています。

変成シリコン系

変成シリコン系シーリング材は、ウレタン樹脂を原料としたもので、天候(耐候性)に優れていまることからさまざまな用途に使用できるのが特徴です。

シリコン系よりも強度(耐久性)が低く、ウレタン系よりも密着性が劣るデメリットがありますが、アクリル系のように肉やせせず、ウレタン系より紫外線に強いなどのメリットもあります。

さらに硬化後に塗装が可能という万能なシーリング材です。

窯業系サイディングやコンクリート、ALCにタイルなどの各種目地、サッシまわり、躯体や板金加工など幅広く使用されています。

ブリード現象

シーリングを施工した箇所へ塗装すると、施工から1~2年程度でシーリング部分(外壁の目地なと)が黒く変色し始めたり、表面にヒビが入ったりすることがあります。

一般的なシーリング材の耐用年数はだいたい8年前後と言われてます。

シーリング材の種類や使用環境などによっても異なりますが、施工からたったの1~2年程度で劣化するというのは不自然です。

ブリード現象の原因

実はこの黒くなる現象の根元は、シーリング材のヒビ割れや剥がれ防止(シーリング材の柔軟性を高める)を目的として含まれている 「可塑剤(かそざい)」という成分が塗料と化学反応を起こしたことで現れる症状で、それを「ブリード現象」と呼びます。

近年ではノンブリードタイプと呼ばれる可塑剤が含まれないシーリング材が主流となっています。

しかし、前回施工されたシーリング材の中に可塑剤が含まれている可能性があるので、塗り替えの時には注意が必要です。

ブリード現象が起きるとどうなるの?

外壁塗装をする場合、シーリングの先打ち後打ちの2種類のやり方がありますので、まずはそこから解説いたします。

先打ちとはシーリング材を充填後に塗装することを言います。

後打ちとは塗装後にシーリング材を充填するくことを言います。シーリング材が塗装されず完全に見える状態ですので、シーリング仕上げや化粧打ちとも言います。

もし先打ちをする場合、使用するシーリング材がブリード現象が起こりやすいシーリング材だったら、そのままシーリング材の上へ塗装すると塗料が反応して黒っぽく変色してしまい建物の美観性が損なわれます。

また、塗料が変質してしまうことで、本来その塗料にある耐久性が低下し塗装の劣化が急激に早まってしまい、塗り直しが短期間で必要になってしまうこともあります。

ブリード現象の予防①

シーリング材の上に「ブリード現象防止プライマー」を塗る

先打ちでた新たにシーリング充填後、または既存のシーリング材(種類不明)のまま塗り替える場合でも、まず、ブリード現象防止プライマーを塗装し、その後、外壁塗装の基本的な施工(下塗り・中塗り・上塗り)へと移行します。

ブリード現象の予防②

ブリード現象を起こさない「ノンブリード」のシーリング材を使う

新築でシーリング材を充填する場合や、塗り替える時に古い既存のシーリング材を撤去して「打ち替え」を行う場合も、ノンブリードタイプのシーリング材を使用したほうが手間が少なく、確実です。

変成シリコンのほか、ウレタン、アクリルなど、各種シーリング材にノンブリードタイプがあるため、使用する場所や予算などに合わせて一般的なタイプかノンブリードタイプかを選ぶと良いと思います。

まとめ

シーリングは適した場所への適した施工法があり、塗装工事との相性もあります。

建物の劣化を防ぐ大切な役割を、長期間しっかりと果たしてくれるように、施工後の品質維持がとても重要となります。

塗り替え・シーリング工事をする時は、ブリード現象に理解があるか一度塗装屋さんに確認すると安心ですね(^▽^)o

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